痛みのない変化などない。ただ企業は,できる限りユーザーに痛みを負わせないように進む必要がある,のだが。
quote:米国のマックワールド誌の調査によると,読者の1/3がこれからの1年間に新しいマックを買わないとした。不思議なことに13%は,パワーPCのマックを買うと云う。The Registerのフィードバックからみると,たぶん買う読者はG5をすぐに仕事で使う職種の人だ。価格カットの兆候は,まだアップルからない。しかし米国アップルは,保障制度の促進を始めた。
そのマックワールドの調査をみると,買うことが減ると答えた人が33%,変わらないという人が54%,買うと答えた人が13%。インテルチップになることでいままでより,マシンが速く,そして安くなるかとの問いには,29%が両方そうなる,28%がどうなるかわからない,18%は速くはなる,15%は安くはなる,10%はどちらもそうならない。まぁもともとマックユーザーなんだから悪く云う人は少ないだろうと思うのだけど,そう考えと29%しかCPUの両方の向上を認めていない,そしてほぼ同数のわからないと云う人がいる,というのは,やや微妙な気がする。インテルへの移行を,手放しで喜んでいる人は少ないと考えて間違いないだろう。
もちろん全面的に移行が完了してしまえばなにも問題はないんだけど,みんなの使っているマックが1年以内に全部壊れるわけではない。いま使われているマックはもうすでに過去のものでしかなく,いまから店に行って,その過去のものを買う人は少なくて当然だ。記事にもあるが,在庫処分に近い値下げはあるだろう。CPUが変わっただけでなにも痛みはないとジョブズ氏は云うが,そんなことはあり得ない。だから,この移行は,大きく,そして意味を持てる材料になるかもしれないのだ,が。さて,その意味は,なにかな。
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